ピアサポーターとSST

11/8、5人のピアサポーターと大島病院の社会復帰グループ「あじさいにの会」に参加した報告です。

 

「あじさいの会」は退院に向けた準備をしている、男性の入院患者さん5名のグループです。

自己紹介の後、メンバーさんの苦労のプロフィールを発表してもらい、一人のメンバーさんのテーマについてSSTを実施。

 

Aさんの「相手の言動に対して、イライラが貯まると手を上げてしまい、後悔する…」

というテーマをみんなで話し合いました。

 

状況を話してもらった後、みんなから質問。Aさんのいいところ頑張っているところを出していきました。

Aさん自身、本を読んだり大好きなビートルズを聞いたり…たくさん自分のできる対処を工夫して取り入れています。

Aさんは「退院して家に帰る。デイケアを利用し将来は仕事をしたい。」と言う希望を持っています。その為に取り組むアイデアをみんなから募集。アイデアの中から

・暴力じゃなくて人に話す。

・信仰している。

・思ったこと感じたことを言葉で出していく(あいさつや感謝の言葉、断ること…。)

などを、これから取り組むこととして、選んでいました。

最後にこれからの生活について

「人と和やかにしていきたい。」と穏やかに話していました。

 

5人のピアサポーターさんたちは「自分も暴力を振るってしまった経験がある…。」と経験を話し共感したり、みんなの前で発表できたことを称賛したり…。アイデア出しも自分の苦労した経験を踏まえての発言だったようです。ビートルズの話になるとにこやかになるAさんに「ビートルズの中の誰のファンですか?」とAさんの緊張をほぐすような質問をしたり。それぞれがお見事でした。とても暖かい「場」が作れたのではないかと思います。

 

相談者の応援団として、司会や書記の役割を始め、5人のピアサポーターさんがそれぞれの持ち味を生かし、力を発揮している姿を見て感動しました。

これから、いろいろなところに出向いて、苦労している人たちの応援が出来るといいなあ…と考えています。

出張SSTに伺いますので、お声がけ下さい‼